駆動系OH part1 φプーリー側&ベルト【2008/05/18〜】
- 腰上OH後、アプリオ不動の原因は駆動系にあると判り、ついに駆動系に手を出すことになりました。
- 駆動系って興味があったんですけど、プーリーホルダーだけで3000円とかするとどうしても敬遠しちゃうじゃん?
- ちなみにクラッチスプリングが折れてたのが不動の原因だったんですが、 どうせやるならとことんやっちまおうってことでプーリー側もOHすることにしました。
- ↓最終的に買ったものリスト↓
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・プーリーホルダー // 2,000円ぐらい(アストロプロダクト)
・NTB製Vベルト // 1,600円(ヤフオク)
・OKOウエイトローラー // 560円(ヤフオク)
・ヤマハ純正クラッチAssy // 6,000円(バイク屋)
・クラッチナットレンチ // 1,610円(ヤフオク)
・キタコ製強化クラッチスプリング // 1,050円(2りんかん)
・デイトナ ウエイトローラー6.0g×3個 //1000円ぐらい(2りんかん) - 気づいたらかなりお金かかってました。工具とかもあるしね(´・ω・`)
- 【以下作業】(アプリオ日記にも同じようなこと書いてますが。)
- まずキックペダルを外します。その後、キックペダルの横に2個あるネジを外して、 灰色の樹脂製のようなカバーを外します。
- この2個のネジが固着しててめちゃくちゃ固かったです。 ひとつはネジ穴をナメてしまったので貫通ドライバーでなんとか外しました。
- ちなみに普通に使うサイズのドライバー(2番?)では、ナメる確立が高いと思うので、 普通よりひとつ大きいサイズのドライバーを手に入れたほうがいい気がします。
- そのカバーが外れたら、今度は金属製のクランクケースカバー(名称あってるのだろうか)が見えます。
- 灰色のカバーとの間にスポンジが入ってると思いますが、俺のはボロボロになってたので剥がして捨てました。
- というか、めんどくさいので灰色のカバー自体を外してます。まぁ多分問題ないはず!
- 金属のケースカバーを取る前に、エアクリーナーがケースカバーにネジ止めしてあるので、まずはそのネジを2個取っちゃいましょう。 俺はネジを無くしたので、適当なボルトで代用してます。
- そしてカバーの周囲と、真ん中にネジがありますので、それを全て取って金属のカバーを取ります。
- ネジを全て取っても、なかなかケースが外れない場合はプラスチックハンマーやゴムハンマーで叩いてみましょう。 割と固着してるみたいですので。
- ケースカバーが外れたらいよいよプーリーやらなんやらとご対面です。
- と、その前にここにはガスケットがあります。
- 俺は注文するのをすっかり忘れてて、ボロボロのまま使ってますが、 もちろん換えたほうが良いでしょう。
- 俺も機会を見て交換するつもりです。と言いつつ放置しそうな予感。
- さあ気を取り直して、買ってきたプーリーホルダーを使って、ドライブフェイスやらクラッチアウターやらを取ります。
- クラッチはpart2の方を見てください。ここではプーリー側のみ書いていきます。
- で、早速ドライブフェイス取り外しへ。
- こいつがほんとに固くて大変でしたよ。1時間ぐらいかかってやっと取れたもの。
- 滑り止めで付けたはずの自転車のチューブは、むしろヨレて滑りを助長してくれるので烈火のごとく除去しました。
- で、何回やっても何回やってもドライブフェイスが倒せないよーって感じに、 絶対ホルダーが滑ったりズレたりするんだこれが!
- ホルダーがちょっとでも曲がってたりしたら駄目なようです。 結局最後は、写真のようにホルダーのカバーがヨレヨレになりながらも 気合でボルトを外すことが出来ました。ヨカッタヨカッタ
- ボルトを取ると、こんなものたちが取れてきます。ちなみに順番に並べてあります。
- 一番左がドライブフェイス!後は名称不明!以上だ。
- 折れたクラスプのせいでドライブフェイス欠けてますね。まぁ大丈夫か。
- ドライブフェイス外しただけでベルトは取れます。 クラッチいじるトキ意外はドライブフェイス外すのみでおkってことですな。
- ちなみにベルトには進行方向がありますです。要チェック。
- プーリーのみ取り外した状態。プーリーの蓋の役目(?)を果たす、ランププレートのみ残ってます。
- ほんとは、ランププレートを押さえながらプーリーと一緒に取れば ウエイトローラーとかがバラバラにならなくて良いみたいですが、 何も考えずに取って案の定バラバラになりました。
- バラけた部品その1。ランププレートの周りにはめてあるスライドピースなる部品です。
- ネジ類。右下はクラッチのもので、真ん中上がランププレートを取るときに取れるプーリーボスとワッシャです。 先に取っておいても問題ないと思います。お好みでどうぞ。
- ランププレートとスライドピース。スライドピースが変形したりすると、 プーリーをしっかり押さえられなくなってウエイトローラーの向きが変わっちゃたりするそうです。
- ついでに換えておいても良いかもしれません。俺はノータッチ。
- プーリーの中身です。中に入ってる6つの黒いものがウエイトローラー。
- これが遠心力によって外側に移動することで、プーリーとドライブフェイスの隙間が徐々に狭まって行き、 ベルトを外へと押し出し変速していくわけです。
- まぁ詳しくは変速機の仕組みのページで。(そこまで詳しくは書いてないぜ?そこんとこ注意。)
- 新品のドライブベルト(Vベルト)とウエイトローラー。 NTB製は社外品で低価格な割に精度が高いそうで、補修用にはよく使われるらしいです。 最近はウェビックでも取り扱いされ始めましたね。
- ウエイトローラーもNTBで揃えたかったのですが、運悪くそのときはヤフオクに出てませんでした。しょうがない。
- 新旧比較。この写真じゃわからんわな。
- *** ちなみに ***
- NTBのサイトでは4JP5のアプリオは『YJ50SP』となっており、 ベルトの品番が『YV17-790』と表記されてるんですが、『YJ50SP』というのは4JP4と4JP6のみらしいんです。(参考:ヤマハ発動機ウェブサイト)
- 4JP5のアプリオは『YJ50』であり、ベルトのNTB品番は『YV16.5-798』です。
- 俺が自分のアプリオの年式を間違ってるのかと思いましたが、どうみても俺のは4JP4、4JP6のカラーではないですし、 写真の旧ベルトのOEMナンバー(純正部品番号=4JP-17641-00)に適合するのは『YV16.5-798』と表記されています。
- OEMナンバー『3KJ-17641-00』が『YV17-790』に適合するようなので、俺は間違ってないはず!
- 16.5、17という数字はベルト巾(幅)、最後の798、790という数字は長さをあらわしているらしく、 純正と違うものを入れると変速の性格とか変わってしまう恐れがあるので、 セッティングでわざと違うサイズのもの入れる〜って人意外は間違わないように注意してください。
- ※一応俺なりに調べて出した結論なんですが、それ違うよーとかあったら連絡下さい。
- 新品のウエイトローラー。これは向きが無いタイプですね。
- ちなみに4JP5アプリオは5.5g×6個が純正の重さです。自分の車種の重さを確認して下さい。
- 旧ウエイトローラー。約1万キロ走行ですが(メーター読み)変に磨耗してるとかは無いみたいです。
- 新品のローラーを組む前に、プーリーを綺麗に掃除しときましょう。 結構黒いカスみたいなのが堆積してるのでパーツクリーナーで吹き飛ばせ!
- 掃除が済んだら、新しいローラーにウエイトローラー用のグリス(シリコングリスでもいいのかな?)を塗って、プーリーに組み込みましょう。
- 万能グリスでは熱に耐え切れなさそうなのでオススメできません。ちと高いですが専用のグリスを買っちゃいましょう。
- OKOのローラーは向きが無かったのですが、後で買ったデイトナ製のは向きがありました。 しっかり説明書きを読んで組み付けましょう。
- ウエイトローラーを組んだら、ランププレートにスライドピースを取り付けて、プーリーに被せます。
- ウエイトローラーが落ちないように、手でランププレートを押さえながらクランクシャフトに入れます。
- そしたらプーリーボス、ワッシャーを入れて、ベルトを入れて、ドライブフェイス、 ワッシャーもろもろを最初の順番通りに組んで最後にナットを締め付けます。
- このとき、シャフトを舐めてしまうとホントに大変なことになるのでナットは慎重にまっすぐ入れて、 手で軽く回らない場合はネジ山を清掃するなどして、絶対に無理に工具で締めないようにしましょう。
- 斜めに入っちゃわないようにも気をつけてください。
- もし舐めちゃったら・・・5万円コースですかね。多分そのくらいだと思います。
- ナットを工具で締める前に、写真のようにベルトをクラッチ側に押し込んで、プーリーとドライブフェイスに挟まれないようにしときましょう。
- ベルトを挟んだままだと、奥までナットを締め付けられないし、何よりベルトが移動できなくなって変速できなくなります。
- しっかりと締めこんだら、ケースカバー等取り付けて終了です。
- ベルト等も新品に換えたら慣らし運転をしましょう。いきなり全開走行したりすると寿命が下がりそうです。
- 結構難しかったですが、工具さえ揃えれば出来ない作業では無いですね。
- エンジンの調子が良いのに、いまいち走らないって時は駆動系かもしれません。
- ウエイトローラーが磨耗すると変速がおかしくなるし、ベルトが磨耗すると最高速が落ちたりします。 ま、その辺も駆動系セッティングページで俺が理解した程度に詳しく説明しておきます。
- スクーターだってメンテナンスは必要なんですね。当たり前ですが。
- 工具買ってまでやる気がなかったら素直にバイク屋持っていって整備してもらいましょ。
- 古いスクーターでもリフレッシュしてやったら、また軽快に走ってくれるはずです!
- クラッチの分解とかはパート2で!
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